山形県真室川町で栽培された完熟の山ブドウだけで造ったワイン「巨木の雫(しずく)」が、独特の酸味と濃厚な味わいで人気を集めている。町内の酒店が4月初めに大瓶(720ミリリットル入り、3千円)と小瓶(500ミリリットル入り、2100円)を売り出したところ、大瓶は瞬く間に売り切れ、小瓶も好調な売れ行きという。
町内の酒販売業、近岡秀雄さん(67)が昨年の試験販売をへて今年、本格的に売り出した。町内に山ブドウ栽培農家があることを知り、「町の特産品に」と思い立ち、朝日町の醸造会社に製造を委託した。こだわったのは「完熟」。山ブドウの糖度が最も高くなるまで収穫せず、10月半ばまで待ったという。3月末にできあがったワインは「上々の仕上がり」。「ゴクゴクと飲むより、肉料理の食中酒にピッタリ」とか。
昨年は、小瓶300本ほどが、販売開始と同時に完売。今年は山ブドウの質もよく、量も確保できたので、小瓶800本を造った。大瓶は値が張るため「遠慮して」120本しか造らなかったが、予想は裏目に。「ビンテージものとして、低温貯蔵で寝かしておくつもりだったのに……」と少し残念がる。
町企画課町ブランド開発室は「町ブランドの特産品に育ってほしい」とエールを送っている。問い合わせは近岡商店(0233・62・2348)へ。
出典:朝日新聞
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