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 神戸市は二〇〇八年度、赤字体質からの脱却を目的に外郭団体の統廃合(三団体)や事業の民間委託(二事業)など「官から民へ」の動きを進める。ピーク時の一九九六年度に六十四あった団体はこれで四十六になる。一方で、赤字救済や施設老朽化に伴う改装のため計四団体に貸付金や補助金計七十五億円(〇七年度補正予算含む)を計上した。(藤原 学、末永陽子)

 

民間委託と統廃合

 神戸市内の酪農家から家畜のし尿を集めてたい肥にする西区の有機農業センター。神戸みのりの公社が運営する。設立した一九九一年には二十数戸の酪農家が利用していたが、廃業や自主処理などで利用農家は十一戸に。農家九戸が共同出資で会社を立ち上げるのに合わせ事業を委託し、年間で計三千五百万円の削減につながるという。

 神戸交通振興は四月から、三宮とポートアイランドの南端を結ぶポートアイランド線のバス事業を神姫バスに引き継ぐ。神戸空港までのポートライナー延伸で、乗客数が約四割減少し、〇七年度は単年度赤字の見込みだ。事業譲渡により年間約四千八百万円をカットできる。

 一方、四月から、神戸勤労福祉振興財団と神戸市シルバー人材センターを統合。「神戸いきいき勤労財団」として、高齢者の就職先探しやいきがい支援などに取り組むほか、パブリックゴルフ場の神戸国際カントリー倶楽部を解散する。


貸付金

 同市西区の商業施設「プレンティ」を運営する神戸ニュータウン開発センター。外壁塗装や女性化粧室の新設などの事業費二十五億円を一括償還方式で市から借りる。老朽化に伴い、ピーク時(九五年)に年間百六十億円あった売り上げが九十三億円(〇七年)まで落ち込んだため、改装で再生を図る。

 「シーサイドホテル舞子ビラ」を運営する神戸マリンホテルズには、改装資金として〇七年度より四億円多い二十四億円を貸し付ける。同ホテルは、信託銀行三行が事業主体となる土地信託方式で、九八年に建て替えられた。ホテル事業は稼働率70%と好調だが、年間約九億円といわれる信託団への家賃や累積赤字が経営を圧迫。家賃交渉や改装による集客アップで単年度黒字を目指す。

 また、ワイン事業の収支改善を図るため、神戸みのり公社に約二十億円を支援。赤字が続く海上アクセスには、船舶の購入費三億九千三百万円を貸し付けるほか、船舶維持費などで約一億九千五百万円を補助する。

出典:神戸新聞

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